相場の動きに乗り遅れるな! リスクオン相場とリスクオフ相場の波を乗りこなすコツとは

リスクの意味はみなさん説明するまでもないでしょう。ですが、「リスクオン相場」「リスクオフ相場」となるといかがでしょうか。この2つ、意外と誤解が生じやすい用語です。


■はじめに「リスクオン相場」について知る

リスクオン、というとリスクばかり目について、何か危険なことでも起きている状態なのかと思ってしまいませんか? 実はこれ、どちらかといえば逆なんです。

リスクオンは「進んで危険に乗っかる」という意味で、例えば新興国や情勢が安定しない国のレート変動激しい通貨(一般にこういったリスクの高い通貨をマイナー通貨とよびます)を「進んで購入する」ことをいいます。

そして「リスクオン相場」というのは、多くのトレーダーが「リスクオン」している、つまりリスクのある通貨を進んでどんどん購入している状態。でも普通に考えたら、リスクのある通貨を理由なく進んで買う人はいませんよね? もちろんトレーダーたちは「理由」があって、「リスクオン」するのです。


■「リスクオン相場」になる理由とは

変動が少なくビギナー向け、大きな損失を出すことが少ないといわれている通貨を、先ほど取り上げたマイナー通貨に対してメジャー通貨と呼んでいます。私たちが普段使っている日本円に、米ドル、米ドルと連動するカナダドルなどがメジャー通貨に入ります。

メジャー通貨は世界経済が不況に陥っても、ある程度安定していることが魅力です。2016年初頭にはデフレ対策でマイナス金利が導入されるなど日本も不況には何度か直面していますが、それでも世界的にみればかなり強固に通貨の価値は安定しているわけです。

ところが本来FXというのは、価格が変動した場合の差額によって利益を出す取引。実際世界経済が安定してしまうと、トレードで生計を立てているようなプロフェッショナルたちは、メジャー通貨ばかり持っていても価格の変動がなさすぎて、思うように利益が得られない状態になってしまうのです。

以上の理由から、トレーダーは「経済が安定している」時に、一斉に「リスクオン」を始めることが多々あります。安定していても「安定しにくい」通貨や商品に投資をして、利益を得ようとするというわけです。このように、多くのトレーダーがリスクオンしている状態の市場を「リスクオン相場」と呼びます。

■では「リスクオフ相場」とは?

「Keep Off The Grass」という看板が「芝生立ち入り禁止」だということは、みなさん中学校の英語授業で習った覚えがあるのではないでしょうか。リスクオフの「オフ」もこの場合のオフと同じ用法。つまり、リスクオフとは「リスクを避ける」という意味です。

というわけで「リスクオフ相場」というのは、トレーダーたちが一斉に「リスクを避けている」状態。具体的には、先ほどリスクオンで説明したようなリスクのある通貨等の取引はせず、安定した通貨や商品での取引へシフトするのですが、それともう1つ、「現在所持しているリスクのある通貨や商品のポジションを手放す」という動きも含まれます。

リスクオン相場が起きるきっかけが世界経済の安定ということからおわかりいただけるように、リスクオフ相場へ転じるのは逆。経済不安がやってきた時です。さて、トレーダーたちが安定している状況で自分からリスキーな取引を選んで行っていくのと、トレーダーたちが経済危機の中リスキーなポジションはどんどん手放していくのとでは、大きな違いがあります。それは、後者のほうが急激に相場が動くということです。


■ズバリ! ビギナートレーダーが相場の波を乗りこなすには

まずは今が「リスクオン相場」なのか「リスクオフ相場」なのかを見極められるようにしていきましょう。

特にリスクオフ相場に初めて直面すると、慌ててしまう方も多いのですが、そういう場合でも慣れるまでは安定した通貨のみポジションを保有していればそんなに不安がる必要はありません。